第2話：造作工事〜床暖房新設編🍀

最初に行うのは、床の高さの「基準」を決める作業です。
レーザーなどで水平を確認しながら墨出しを行い、その高さに合わせて大引きを組んでいきます。
既存の床で少し気になっていた「傾き」も、この段階で調整し、 新たに設置する鋼製束でしっかりと支持しながら、床全体の水平をきちんと揃えていきます。

大引きや土台まわりには、防蟻材を散布してシロアリ対策も同時に実施します。
見えなくなってしまう部分だからこそ、こういった下地の処理を丁寧に行うことが大切です。

防蟻処理を施した大引き。下地の段階でしっかりと対策します。

その後、根太を組み、床の下地をつくっていきます。
根太と根太の間には断熱材を敷き込み、冬場の底冷えを軽減できるようにしました。

根太組みと断熱材の敷き込み。足元の冷え対策にもつながります。

床の構造をしっかりさせるため、構造用合板を全面に捨て張りしていきます。
この合板が、床全体の剛性を高める役割を果たしてくれます。

構造用合板を全面に捨て張りし、床の剛性を高めます。

今回のK様邸では、リビングの快適性を高めるために床暖房も新設しました。
事前の打合せで、ソファやダイニングテーブルなど家具の配置を伺い、 なるべく人が立ったり座ったりするスペースに、床暖房パネルがしっかり入るよう計画しています。

床暖房パネルの上から、いよいよ仕上げのフロア材を張っていきます。
明るい木目のフロアを選んでいただいたことで、完成後のLDKはぐっとやわらかい雰囲気になります。

床下の構造補強・断熱・床暖房・フロア張りまでが終わり、
「水平で、暖かく、すごしやすい」新しい床の骨格が出来上がりました。

次回予告

次回は、階段掛け替え編 をお届けします🍀
お客様が一番気にされていた「きしみのない、安全な階段」づくりの様子をご紹介します。